22日投開票の衆院選沖縄4区で、前職の仲里利信氏(80)=無所属=と前職の西銘恒三郎氏(63)=自民公認、公明推薦=の事実上の一騎打ちの戦いは終盤戦に突入した。八重山毎日新聞社は16日までに両八重山地区選対本部長にインタビューし、終盤の戦いと手応えなどを聞いた。新人の富川泰全氏(38)=幸福実現党=の八重山選対本部長にも行った。質問事項は①争点②候補者の評価点③終盤の戦い④目標得票数と手応え。
【次呂久成崇選対本部長】
反対署名を投票行動に
①4区全体としては「オール沖縄」の民意をもう一度示せるかどうかが争点。八重山では陸自配備問題が争点だ。国の専権事項なので配備は至極当然と言う西銘候補に対し、戦争につながるものはダメだと言っている仲里候補。地元の声を聞く候補は誰か。仲里さんだ。
②無所属なので質問回数は少ないが、質問主意書は132回でダントツ。1週間に2本提出しており、1週間に2回一般質問を行っていることになる。仲里さんは、地元の声をしっかり聞いて政府にものを言う政治家だ。農業もしている。島ぞうりも開発した。難儀を難儀と思わず地域に密着する人なので話がつきない。親近感のある政治家だと思う。だから保守革新関係なくいろんな人に支持していされている。これが仲里さんの人柄だ。
③自衛隊配備反対署名が1万5000筆近く集まった。これも一つの民意だが、選挙でもあらためて民意を示したい。その勢いを市長選につなげたい。そのためひとりひとりへの声かけを大事にし、残りの日数を頑張りたい。署名を投票行動に結びつけたい。名前を書くという行動はできた。次の行動は投票すること。新たな行動を示す選挙になると思う。
④前回、八重山では負けているで、石垣市で1万票以上は獲得したい。1万5000筆近くの署名を、次のステップの行動で示すためにも1万票以上は取りたい。決起大会のときは天候悪かったが、250人余りの人が来てくれた。熱気を感じた。朝夕の手ふりでも手応えある。手ふりで応えるのではなく「よし頑張るぞ」とガッツポーズで応える人もおり、力強い後押しを感じている。自衛隊配備問題を身近に感じるようになっていると思う。
【砂川利勝選対本部長】
自公で離島を元気に
①争点は経済対策だ。自公政権が取り組んできたことが評価されると思う。八重山でもアクセス道路などインフラ整備が残っている。いま一度、自公政権に予算獲得を含めて八重山のためにやってもらいたい。一括交付金が毎年、減らされている現実がある。そのあおりを食っているのが離島だ。ここで負けると加速する。離島の声をしっかり拾い上げる西銘さんの当選で歯止めをかけたい。自衛隊配備は候補者本人も当然必要と認めている。これは国民の安心安全のため。
②西銘さんは頻繁にこちらに来ている。相手は選挙のときにしか来ない。しかも基地反対だけ。何をしたかわからない。何よりの違いは西銘さんが政府の中枢にいること。副大臣を2回経験し、自民党の役員もやってきた。今は経済産業省副大臣という重要なポストに就いている。今回の選挙で勝てばさらに上を目指せる。いや目指してほしい。政府中枢の役職についてもらい、沖縄をもっと元気にしてもらいたい。相手候補は政党に属していないので発言できない。その違いは鮮明だ。予算にからめず、国会でも議論ができない。モノが言えない無言の一議席。先島、八重山、沖縄を発展させる西銘さんの1議席とは違う。
③期日前投票に力を入れ、数字を確実にクリアしたい。西銘さんは沖縄にとってぜったい必要な人。これからの課題解決には第1党の自民党の国会議員が沖縄からいなくなることは考えられない。選挙区で必ず勝ち抜く。
④選挙区で石垣市1万1000票、竹富町1500票、与那国600票。公明の比例で石垣市600票、竹富町1000票、与那国町500票。この数字はとらなければならない。「選挙区は西銘、比例は公明」を徹底していく。