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スズメバチに注意を

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石垣島にも生息し、攻撃性が高いヒメスズメバチ

 夏から秋にかけて活動が活発化するスズメバチに気をつけるよう、石垣市は注意を呼び掛けている。今月11日、石垣市中央運動公園庭球場付近の歩道で、草木の剪定(せんてい)・除草作業をしていた市の職員が、ツマグロスズメバチに体を十数カ所刺され、入院する刺害事故が発生した。ハチの巣駆除を行う業者によると、昨年に比べ駆除の依頼件数が2倍に増え、営巣場所は民家や畑に集中している。石垣市は「巣を発見したら、自分でむやみに駆除せず、行政や専門業者に連絡してほしい」と、巣に近寄らないよう注意喚起している。

 スズメバチは、ハチの中でも大型で、強力な毒を持ち攻撃的。人が巣に近づくと、巣を守ろうと威嚇し毒針で刺す。刺されるとショック症状で命を落とすこともある。石垣島や西表島には、ヒメスズメバチ(働き蜂・体長24~37㍉)、ツマグロスズメバチ(同約20㍉)などが生息。出現は5~2月とされている。

 ことし9月には、愛知県で車いすの女性(87)がスズメバチに約50分間にわたり刺され、多臓器不全で亡くなっている。

 同日、刺された職員は、垣根のブーゲンビリアやハイビスカスを剪定中、葉や枝で隠れた膝元ほどの高さにある巣に気づかず、ハチを刺激し刺害に遭った。職員は、腕や頭を刺された後に体の震えや血圧低下、呼吸困難に陥ったため、車で病院へ搬送。一晩入院後、翌日には無事退院した。

 スズメバチは今シーズン、7月ごろから目撃情報が増えはじめ、巣を駆除する業者によると石垣島では、民家の軒下や床下、外壁、防風林、お墓などに営巣。巣は、大きいもので直径約70㌢にも達し、このひと月で駆除依頼は10件と集中している。

 またことし、石垣市消防本部管内では、ハチに刺され2件の救急搬送があった。

 市施設管理課は、ホームページなどで注意を促しており、担当者は巣を発見した場合「近づいたり大声を出さずに、公共施設は施設管理課、学校施設は教育委員会、私有地は専門業者に連絡してほしい」と呼び掛けている。


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