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Channel: 八重山毎日新聞社
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石垣と竹富で防除開始 ミカンコミバエ

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木の枝に取り付けられる誘殺板=4日午前

 1986年2月の根絶以降、最多となる34匹のミカンコミバエが石垣島で見つかったことを受け、県と市は4日、石垣島と竹富島で全域防除を開始した。5日までの2日間、殺虫剤を染みこませた誘殺板をヘリコプターで投下したり、人海戦術で樹木の枝につり下げたりする。使用される誘殺板は10万枚余り。県病害虫防除技術センター特殊害虫班の佐渡山安常班長は「広くまんべんなく設置すれば間違いなく効く」と話している。

 地上の防除作業にはほかにJA、那覇植物防疫事務所石垣出張所の職員らを加え約40人が参加、石垣島では9班、竹富島では2班に分かれ、この日は1人当たり60枚を取り付けた。1㌶当たり3枚程度になるという。石垣島では市街地周辺と新川冨崎などを職員で、残る地区をヘリで対応する。

 植物繊維の誘殺板には、オスの成虫を誘引する物質を混ぜた殺虫剤が染みこませており、これでオスを誘殺してメスと交尾する機会を減らしていく。効果は約1カ月。11月中旬にも2回目の全域防除を実施する予定だ。この間、島内45地点に設置している調査用トラップで誘殺される数の推移を調べる。

 万一、今回の全域防除で効果がでず、誘殺が多数確認された場合は、果物類の島外持ち出し規制を伴う国主導の緊急防除が行われることになるため、関係者は「今回で防除しなければならない」としている。

 奄美大島では2015年12月13日から16年7月13日まで緊急防除が行われ、この間、果実類の島外持ち出しが禁止された。

 30年近くマンゴーを栽培している八重山マンゴー研究会の大原剛(たけし)会長(64)は「奄美のことがあったので心配していたが、全域防除が実施されたのでホッとしている。なるべく早く防除してもらいたい」と話している。


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