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Channel: 八重山毎日新聞社
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サンゴの生態系など学ぶ シンポジウムに多くの市民ら

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普段見ることのできないサンゴに見入る子どもたち=22日午後、石垣市総合体育館メインアリーナ

 石垣島と西表島の間の東西約20㌔、南北約15㌔に広がる日本最大のサンゴ礁海域「石西礁湖」の現状やサンゴ礁生態系がもたらす恵みについて理解を深めてもらおうと、シンポジウム「教えてさかなクン! ギョギョッとサンゴのひみつ」(那覇自然環境事務所主催)が22日午後、石垣市総合体育館メインアリーナで開催された。東京海洋大学名誉博士で客員准教授のさかなクンと土屋誠琉球大学名誉教授が大勢の親子連れらを前に、サンゴ礁を守るためにできることなどを解説。海と日常生活とのつながりを強調し、カラフルな魚の絵を添えたメッセージ「みんなつながる石垣島の海」を届けた。

 石西礁湖は2016年夏、高水温が主な要因で、過去最大級の白化現象が起き、サンゴ礁生態系の劣化が危惧されている。

 さかなクンはおなじみのせりふ「ギョギョッ」で軽快なトークを繰り広げ、魚の名前当てクイズを交えながら、サンゴ礁に住む海洋生物の特徴などを伝えた。

 土屋名誉教授は大雨時に赤土が海に流出することに触れ、「土がサンゴにかぶさると『苦しい、苦しい』と死んでしまう」とサンゴ礁のSOSサインを説明した。サンゴを守るための行動として、「サンゴを好きになること、そして勉強したいと思うこと。まずは海に行きましょう。海岸を歩きましょう」と呼び掛けた。

 会場には海洋生物のはく製展示、実際に魚に触れるイベントブースも設けられ、八重山漁協の「サンゴすいそう」では、子どもたちが普段見ることができないサンゴの姿に見入った。

 両親と一緒に西表島から訪れた嘉本はぐみちゃん(6)は「さかなクンに会いたかった」とはにかみ、「ちゃんと(サンゴを)見たことなかった。きれいな海で浮輪を付けて泳いだりするのが楽しい」と話した。


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