11月25日、宮崎、比嘉、國場3衆院議員が公約を破って普天間基地の辺野古への移設を容認した。明らかに辺野古住民、名護市民への裏切りである▼名護市は11月22日の臨時議会で、埋め立て不承認を訴える稲嶺市長の意見を賛成多数で議決したばかりだ。それにしても沖縄の将来を左右する重大事項に関して、こんなに簡単に公約を翻していいのか、実にふがいない▼現在自民党沖縄県連顧問、元県議会議長の仲里利信氏さえ11月24日の沖縄タイムスの取材に対して次のように答えている▼「自分の立場や自分がどうなるかより、歯を食いしばって沖縄のために正しいことを言ってもらいたい」「こんなにまでやられて、もし県連まで県民を裏切り、圧力に屈して辺野古移設容認に変われば、これは普通の裏切りではない。県民を無視してヤマト政府のいいなりになったということだ」と。全く同感だ。憤慨にたえない▼17年前から辺野古移設に反対して座り込みを続けたり、横断幕を掲げ続けたりしてきた人々の怒りの声が聞こえるようだ▼安倍内閣の狡猾(こうかつ)な強権的性格がますますはっきりしてきた。こんな政治は許されるべきではない。県知事は決して辺野古移設を容認してはならない。それが仲井真知事の公約であり、その政治生命である。(八重洋一郎)
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