【与那国】施設の老朽化に伴う祖納保育所の建て替え工事は、本年度内の完成に向けて急ピッチで作業が進められている。施設は、これまでになかった2、3歳児のランチルームや0、1歳児のほふく室に畳間を新設する。現保育所は、1977年に町内初の認可保育所として開所し、今年で37年目。新施設は、5月の供用開始を予定している。
施設の総工費は、県の一括交付金を含む約1億4000万円。建て替え場所は、現保育所から北側約100㍍先の町道に接し、災害時に避難しやすいなど防災にも配慮して選ばれた。
建物は、鉄筋コンクリート建てで赤瓦屋根の平屋。建築面積は、507平方㍍、延べ床面積423平方㍍で現保育所の倍近い規模となる。
施設は、各保育室にトイレを備え、幼児用と職員用のシャワー室も設置するなど衛生管理も重視している。
また、雨天時の園児の送迎で安全確保を図るため、屋根付き停車場を整備して事故防止策も講じることとしている。
現保育所の開所当時は、町立保育所としては珍しく、保育士を本島から採用したことが話題になった。 (田頭政英通信員)