現職の中山義隆氏(46)=自民・公明推薦=と前職の大浜長照氏(66)が争っている石垣市長選は2日、市内21カ所で投票が行われる。即日開票され、同日夜遅く当落が判明する見通しだ。両氏は2月23日の告示以降、島内各地を駆け回って支持を訴え、1日夕の打ち上げ式で1週間の運動を締めくくった。中山氏の再選か、大浜氏の返り咲きか。有権者3万7000人余の審判が注目される。
投票は2日、各地区の小、中学校や公民館など21カ所で午前7時から午後7時まで行われる。北西部地区は午後6時で終了する。開票作業は、午後8時半から総合体育館メインアリーナで行われる。
今選挙は前哨戦に盛り上がりを欠いたが、告示翌日から始まった期日前投票は、過去最高となる1万1511人が足を運ぶなど、日に日に加熱した。
選挙戦で中山氏は、新空港の開港で勢いをつけた経済の動きをさらに加速する考えを強調して市政の継続を訴えたほか、子育て支援、高齢者福祉、平和などの政策をPRした。 大浜氏も新空港の効果を継続させる必要性を指摘、これまでの経験からまちづくりに対する自信があると強調した。医療福祉、子育て支援、第1次産業などにも数多く言及した。
告示後、浮上した自衛隊配備問題では中山氏が「話があればテーブルに着くが、私から誘致することはない」、大浜氏は「好ましくないが、最終的には住民投票で判断を仰ぐことになるだろう」との立場を示した。
一方、街頭では応援弁士らが「自衛隊が配備されようとしている。軍事基地にノーをつきつけよう」(大浜陣営)、「候補地報道は事実無根。デマやデタラメを言って市民の不安や恐怖心をあおっている」(中山陣営)などと激しく応酬した。
中山氏は、730交差点での打ち上げ式で「石垣島は国際観光交流拠点として世界平和に貢献できる。何が何でも勝たせてほしい」と声を張り上げた。
大浜氏は、JA八重山支店前での打ち上げ式で「平和こそ宝、平和が一番を引き継ぐ。元気で頼りになる私に、ぜひ任せてほしい」と呼びかけた。
市選管によると、2月22日現在の有権者数は3万7259人(男1万8513人、女1万8746人)。