【神奈川】「与那国島フェアinららぽーと横浜」(与那国町商工会主催)が、2月25日と26日の2日間、横浜市都筑区池辺町にある複合商業施設ららぽーと横浜で開催され、特設会場に与那国島の特産品が並んだ。
この催しは、与那国町が2013年から沖縄振興一括交付金を活用して独自に実施している「特産品補助事業」の一環。特産品の企画・販売を通して与那国島の魅力を創出しようというもの。参加事業社は費用の8割が補助される。
これまで島内での講習会や、郡内や沖縄本島の催事への出展を通して実践を積んできた。首都圏での出展は今回が初めて。
工芸品や海塩、泡盛、共同売店の品々が並び、事業者ごとに作り手の姿が写ったのぼりも掲げられた。与那国交流館ディディ職員の與那覇有羽さんも参加し、クバの葉を使った民具の手作りや歌三線のデモンストレーションを披露した。事業者らは訪れた人びととの交流を楽しみながら展示販売していた。
国泉泡盛合名会社の大嵩長史さんは「まだ本土の人の多くには泡盛は強くて飲みにくいイメージなので、度数の低い泡盛から勧めている。島内の消費だけでは限りがあり、島外への流通にもコストがかかる。うまく販路を広げていければ」と課題もにじませた。
商工会の玉那覇有允指導員は「商品が与那国島の地理や歴史を物語るよう事業者と話しながら一緒に作ってきた。観光リピーターは島内の暮らしに関わるのを楽しみに来ている。来場者は与那国島を訪れたことのある人が4割、そうでない人が5割ほど。意外と工芸品もよく売れた。焦らず背伸びせず、郷友会など島外のネットワークとも連携して、島外が島と対等に付き合えるよい関係性を築いていきたい」と収穫を語った。(黒島安央通信員)