1日から7日まで実施される2017年春季火災予防運動の出発式が1日午後、石垣市消防本部で行われ、関係者約50人が参加した。慶田城用允消防長が「火災は人災、未然に防ぐことができる」と呼び掛け、同運動をスタートさせた。期間中、消防本部は、関係機関と連携して防火査察や広報パトロールなどを展開する。この日は女性防火クラブ員らが住宅用火災報知機の設置状況を調査、あまかわ幼稚園の幼少消防クラブ59人がユーグレナモールでパレードも行った。
消防本部によると、16年の火災件数は13件(前年比14件減)で死者0人、負傷者2人、被害総額は556万円とそれぞれ過去6年間で最も少ない。建物の全焼火災が1件もなく、同本部は「市民の火災予防の意識が高まったのでは」とする一方、「これからの時期、油断はできない」と注意を促している。
出発式で慶田城消防長の訓示に続き、県消防協会八重山地区支会の田場由盛支会長が「昨年発生した、新潟県糸魚川市における大規模火災は、対岸の火事ではない」と述べた。同支会は、火災予防をPRするのぼり18本を消防本部と竹富、与那国両町の消防団に寄贈した。
この後、ユーグレナモールで行われた防火パレードでは、園児らが「幼年少クラブのちかい」を読み上げ、火災予防を訴えた。