石垣市は27日、市議会3月定例会を招集し、総額276億2050万円の2017年度一般会計予算など議案41件を上程する。同予算案は前年度当初比3.2%増で、5年連続で過去最高となる。石垣港離島ターミナルのとぅもーるネットセンターに最新技術のバーチャルリアリティーなどを駆使したプラネタリウムを整備する美ら星ゲート構築事業3億6396万円などを盛り込んでいる。新庁舎の建築費は入っておらず、実施設計終了後に補正する予定だ。
主な事業では現市役所庁舎の跡地利用計画策定事業に508万円。基本構想と基本計画を策定する。ものづくりマーケティング総合支援事業に4542万円。特産品の開発支援やプロモーション、人材育成、原材料確保などの支援を行う。
川平保育所とわかば幼稚園の併合に向けた基本構想、基本計画を策定する川平子育て支援施設整備事業は670万円。保育所施設整備費は8億4598万円、認可保育園の増改築への補助金となる。
旧石垣空港跡地環境影響評価事業に5000万円。円滑な都市計画決定、事業認可につなげるため跡地の早期利用を図る。旧空港跡地線の実施設計1億4002万円。
中央運動公園リニューアル事業に1億40万円、新石垣空港国際旅客強化事業に2億8371万円。福祉避難所兼ふれあい交流施設整備事業に3億985万円。
学校施設整備では白保小学校校舎新増改築事業に4億1188万円。
予算案を目的別でみると、民生費が118億5538万円で目的別予算で最も大きく、歳出全体の43%を占めている。生活保護事業(19億3980万円)、障がい者らの介護・訓練給付費(14億238万円)、認可保育園運営補助金など児童運営費(19億8429万円)などが伸びた。歳入では、不足分を財政調整基金や減債基金で繰り入れる編成となっている。
このほかは、市役所の移転に伴い住所を変更する条例案、新庁舎建設用地の取得に承認を求める議案、障がい者らの市立八重山博物館入館料を免除する条例の一部改正などがある。
市は21日午前、健康福祉センターで議員を対象に説明会を開催した。(額は千円以下切り捨て)