年間を通して野菜や花の生産から販売までの流れを学んでいる川原小学校とかわはら幼稚園(荻堂哲校長兼園長)の児童、園児21人が5日午前、JAファーマーズマーケットやえやまゆらてぃく市場(玉城武彦店長)で「川原マーケット」と銘打って店頭販売を行った。「プロジェクトK」2期目の活動の一環。販売開始直後にビオラの苗、30分以内に野菜が完売するという盛況ぶり。子どもたちは午前11時30分の終了時間まで「花の苗はいかがですか」と声を張り上げた。
児童たちは昨年10月から準備を進めてきた。店頭ではミニトマト10個入りを17パック、ジャガイモ300㌘と500㌘を計45袋、ビオラなど5種類の花の苗約600鉢を販売。▽社長▽営業▽宣伝▽会計▽アルバイト|の5課がそれぞれ役割をこなした。
全体をまとめる社長課の當銘征三郎君(5年)は「レジが混んでいて、レシートをいかに早く書けるかが課題。来年は少しでも早くできるように方法を考えたい」と意欲。
神谷怜君(6年)は「お客さんがたくさん買ってくれてうれしかった。野菜が早々と完売してしまい、後輩にはより多く収穫して販売できるような工夫をしていってほしい」とエールを送った。
花の苗を購入した内原加代子さん=浜崎町=は「対応がとても気持ちよかった。販売の仕組みなどを学べる素晴らしい活動。こういう体験学習が広がっていくといいなと思う」、50代の女性は「生産から販売まで一連の流れを学ぶ機会はなかなかないと思う。小規模の良さでもあると感じた」と感想。
玉城店長は「校内で販売してみても面白いかもしれない。来年もぜひ継続して後輩に引き継いでいってほしい」と期待した。