主権者としての意識を高めようと、八重山商工高校定時制課程(真栄田義功校長)は18日夜、石垣市選挙管理委員会(辻野ヒロ子委員長)の協力を得て主権者教育学習を行い、15歳から26歳までの生徒39人が模擬投開票を行った。同校全日制で昨年5月に行っているが、定時制では初めて。
模擬投票に先立ち、市選管の天久朝彦事務局長が、若者の低投票率による影響や選挙運動と政治運動の違いなどについて説明。生徒たちは投票の仕組みや流れも学んだ。
模擬投開票では、生徒の代表が受け付けや投票用紙の交付、立会人、開票作業などを担当、昨年2月に行われた石垣市新庁舎の建設位置を問う住民投票を再現した。開票の結果、現庁舎が18票、旧空港跡地が19票、無効が1票、白紙が1票だった。
8月に18歳になるという仲地一紀生徒会長(17)は「ただするのではなく、考えて投票したい。いい経験になった」と感想。5月で18歳になる熊谷瞳さん(17)は「生徒会の投票などと違って人がたくさんいて、それだけ大事なものと感じた。(来春予定の)市長選には行きたい」と話した。