野底小学校(西前津松市校長)の武田草太君(6年)が20日午前、同校近くの西浜でウナギ目やカライワシ目などに見られる平たく細長い透明の幼生(レプトケファルス)を見つけた。
体長は9.5㌢。武田君によると、朝の活動で海岸の石を拾っていた際、波打ち際でビニール袋だと思って持ち上げたら、レプトケファルスだったという。発見当初は生きていたが、同日中に死んでしまった。
独立行政法人水産総合研究センター西海区水産研究所亜熱帯研究センターの照屋和久センター長は「変態する種類のレプトケファルスには間違いないが、種類の特定となると、遺伝子レベルの調査が必要。おそらくアナゴやウミヘビ(魚類)の類ではないかと思う」と述べ、「石垣島周辺でもいるにはいるが、見付けるのは至難の業。よく見付けたと思う」とびっくり。
21日午後、同校で武田君は「しっぽの部分が透明で盛り上がっており、何か変だなと思って拾った。珍しい魚や虫、自然が好き。将来は昆虫博士になってまだ見たことのない子どもたちにいろんな虫を見せてあげたい」と話した。
西前津校長は「自然や生き物に関する知識が豊富で、興味を持って取り組む姿勢が素晴らしい。これからも学び続けてほしい」とたたえた。