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市長選いよいよ本格化

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■投票まであと11日

 石垣市最大の政治決戦である市長選は、23日の告示まであと4日、3月2日の投開票まであと11日に迫った。今回は攻守所を変え、「4年前の戦い再び」で2期目を目指す自公推薦の現職中山義隆氏(46)に、前職で革新系無所属の大浜長照氏(66)が雪辱を期して挑むという構図となったが、その割に盛り上がりに欠けた前哨戦は、去る10日に両候補が主要政策を発表したことでいよいよ本格的に動きだした。

 10日と12日にともに女性の集いを開いた両陣営は、告示を2日後に控えたあさって21日、そろって総決起大会を開き、3月2日のゴール目指して一気に短期決戦の選挙本番になだれ込む。

 石垣市の「次の4年」のかじ取り役を誰に託すか。政策、行動力、人物、実績等を総合判断し、さらに今の安倍政権の動向や米軍基地をめぐる県内の政治状況なども勘案して今の石垣市には何が必要で何が必要ないのか。そのうえで誰が今の石垣市のトップリーダーにふさわしいのか、誰なら石垣市の将来、まちづくりを任せられるのか、私たちは約10日間の選挙戦を通じてしっかり見極めるようにしたい。

 

■不鮮明な対立軸

 今回の選挙では、再選を目指す中山氏が前回に引き続き「日本一幸せあふれる石垣市」をテーマ、前回の雪辱を期し返り咲きを狙う大浜氏は「すべての市民の笑顔かがやく石垣市」をキャッチフレーズにそれぞれいくつかの基本方針と主要政策を発表した。

 双方がそれぞれ独自色を打ち出し、その政策の違いは有権者にとって大きな判断材料になるだろう。ただ前回に比べて対立軸が不鮮明なため、有権者の関心はいまひとつというのが現状だ。

 前回選挙は、5期目を目指すベテランに40代の新人が挑み、長期政権と多選の是非に加えて初の自公対革新の反自公が大きな対立軸となり、それが若者にも関心を呼ぶなど、投票率はその前の65%台が一気に77%台に跳ね上がる過熱ぶりを示した。

 しかし今回は、動向が注目された公明が今回も中山氏を支持。一方大浜氏も保守の一部が支持に回り、対決の構図は「自公対市民党」と若干異なったが、候補者が同じで新鮮味に欠けるうえ対立軸が分かりづらいため、前哨戦は盛り上がりに欠けているのが現状。

 

■ベテランと壮年の戦い

 今後どう対立軸を打ち出すかによって双方の選挙戦も大きく違ってくる。その中で今回一つの対立軸となりそうなのが、ベテランと壮年の戦いという構図だ。46歳の中山氏が「若さ・実績・行動力」をアピールしているのに対し、66歳の大浜氏は「実績豊富なベテランに任せて」と応じ、むしろその安心感を強調する。さらに自衛隊の石垣配備や憲法改正、集団的自衛権容認、普天間移設へのスタンスも対立軸だ。

 幸い20日には一般公開ではないが、記者クラブ主催で後日各メディアが詳報する候補者討論会がある。両氏は市民注視の市庁舎は高台に移転すべきかどうか、水族館の維持費や高齢者のインフルエンザ予防接種無料化などの財源はどうするのかなど、互いの政策についても議論、有権者に両候補の違いがわかる選挙戦をしてもらいたい。


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