【那覇】県議会(喜納昌春議長)2月定例会が14日、開会した。県は、復帰後最高の総額7239億円の2014年度当初予算案と、県立病院事業局の定員を増員する条例改正案など87議案を上程した。同条例案の改正では、県立八重山病院に小児科医や看護師ら19人が増員され、先島地区で初めて新生児集中治療室(NICU)の設置が実現する。
また、八重山病院の救急医療体制が充実強化され、4月からICU(集中治療室)と一般病棟の中間に当たるHCU(高度治療室・4床)も初めて設置される。
八重山関連の提出議案は、新規事業として波照間空港ターミナル実施設計費として2億円(粟国空港含む)を計上。3市町が加盟する消防共同指令センター整備事業に2億5779万円、マグロ・カジキ類漁場開発事業に3000万円がそれぞれ盛り込まれた。
継続事業は、石垣空港線整備事業に8億4000万円、15年度4月供用開始を目指す離島児童・生徒支援センター(仮称)整備事業に7億7139万円がそれぞれ計上された。
離島と本島を海底光ケーブルで結ぶ離島地区情報通信基盤整備推進事業に28億4800万円、離島診療所に医師などを派遣する県立病院医師派遣補助事業は3億3400万円を計上している。
2月定例会の会期は43日間。代表質問は、26日から28日までの3日間、一般質問は3月3日から6日までの4日間。最終本会議は28日に行う。