【西表】竹富町(川満栄長町長)は14日午前、干立公民館で町政懇談会を開き、各課長級職員が地域住民と意見を交わした。地元から要望のあった墓地用地の確保について自然環境課の白保隆男課長は「森林管理所と現在の廃車一時保管場所1300坪を4月からは共同墓地として借りる話をしている」と述べ、用地確保にメドが付いたことを報告した。
緊急時避難場所(金座山)への避難ルート整備に川満町長は「自然保護区域内のため思うように遊歩道や人工物をつくって避難場所を確保することは難しい。森林管理所と話し合いをしながら地域の要望に添えるように努力したい」との回答にとどめた。
また、13日夜に白浜公民館(海人の家)で開かれた懇談会では、共同テレビアンテナ改修費用の補助や白浜町営住宅整備などについて地域から要望があった。
同地域では、山頂にあるテレビの共同受信アンテナの老朽化を受け、14年度に西表トンネル東側(祖納)への電波塔移設が計画されているが、1世帯当たり5−6万円の負担が見込まれている。
改修費用の補助に勝連松一企画財政課長は「山頂だと台風時にアンテナ周辺のケーブルが断線し、維持管理も大変だと管理者(NHK)から聞いている。台風情報などを得るためにもラジオを聞けるよう改善を求めていきたい」と述べ、地元負担に一定の補助を行う考えを示した。
町営住宅の整備には東舟道博昭建設課長が「白浜団地は築35年が経過しているため、14年度に基本・実施設計を行い、15年度に工事着手する計画を立てている」と述べた。