石垣市は、米原キャンプ場と底地海水浴場、玉取崎展望台の3施設を重点施設と位置づける観光施設・観光地再整備計画案をまとめた。2014年度以降に順次、改修などを進めていく予定だ。米原キャンプ場のビーチは市指定の海水浴場ではないが、ビーチとして人気があることから安全に利用できる区域を設定する方針を盛り込んだ。将来的には監視体制も構築したい考えだ。
観光施設の再整備をめぐっては、市議会でも度々指摘されており、昨年12月定例会では「新空港が開港すると分かっているのに、なぜ観光施設を改修しなかったのか。後手後手に回っている」(内野篤氏)と指摘されていた。
今回まとまった再整備計画案は、市が管理する14施設の再整備の方向性を示したもの。このうち、多くの観光客が訪れる一方、老朽化が著しい施設については早急な改修が必要として再整備を優先する重点施設に位置づけた。
利用者の意向調査によると、米原キャンプ場は満足度は高いものの、トイレやシャワー室の「清潔さ」「バリアフリー」「安全性・防犯性」に不満があることから、施設管理の徹底や改修が必要としている。
計画案ではビーチを含んだ多目的ゾーン、キャンプスペース、エントランス・管理ゾーンに分けて整備する方針を示している。
底地ビーチは、ビーチ全体と遊泳区域をマリンスポーツゾーンに設定して多様なマリンレジャーを楽しめるようにするほか、干潮時に遊泳できない課題を踏まえレクリエーションゾーン、散策、休憩などのゾーンを設けた。
玉取崎展望台は展望台までのバリアフリー経路を整備。ハイビスカスなど石垣らしさを感じさせる植物を植栽し、ハイビスカス畑をバックに記念写真が撮れる空間も演出する。
計画は13年度内に策定される。これに基づき14年度以降から設計業務、改修工事に入っていく。計画案は市役所やホームページで公表されており、3月7日まで住民の意見を受け付けている。