沖縄総合事務局石垣港湾事務所(林健太郎所長)は13日午後、石垣市内のホテルで第7回石西礁湖における航路整備技術検討委員会(委員長・津嘉山正光琉球大学名誉教授、委員6人)を開き、移設後のホソエダアナサンゴモドキが部分的に死んでいることが報告された。
同事務所は死因について「徐々に近接する群体にも広がっており、病気の可能性があるのではないかと考えている」として、今後もモニタリングを続ける考え。
同委員会は竹富南航路しゅんせつ工事における環境保全について、専門的な助言を受けることが目的。今回は小浜、黒島港湾区域の航路しゅんせつを行った県八重山土木事務所も参加した。
同事務所が行った新たなサンゴの移設方法について委員らは「成長方向を考慮した新しい配置は良い方法だ。受精率が高くなると思う」「従来の配置だと密度が高すぎる。少しずつ空間を空けることで競合を少なくする効果もあると思う」と評価。県が実施するサンゴ群集移設も同様の手法を取ることを要望した。
平たんでない海底のしゅんせつ工法については、試験施工から、油圧ショベルによる工法を基本に人力削岩工法も検討して進めていく。船舶航行量の多い竹富島南側の航路は今後、検討していくという。