【与那国】与那国町学力向上対策推進委員会(委員長・崎原用能教育長)は8日、久部良中で本年度の実践発表会を開催した。400㍍ハードル日本記録保持者の為末大さんのスポーツ教室も行われ、為末さんが実際にハードルを跳んでみせると、会場に集まった町民や小中学生から歓声が上がった。
為末さんは同日午前、同校運動場で走りを披露。会場には、町立5校の全小中学生や保護者100人近くが集まり、トップアスリートの走りにくぎ付け。中学生が為末さんから直接走り方や跳び方を指導してもらう場面もあった。午後には同校体育館で陸上やスポーツをテーマにした講話も行った。
実践発表は同日午後から体育館で行われ、生徒が製作した映像作品を放映したほか、学校ごとの活動や学習の様子を写真で紹介した。
家庭・地域部会の與那覇有羽さん(比川小PTA)は青空子ども会の取り組みや家庭での生活習慣とリズムを確立した例を発表した。学校教育部会の宮城あや子久部良中教諭はこれまでの授業の課題の中で改善点を確認できたことを報告した。
町教委の東浜一郎教育課長は、「わかる授業」や学力の定着、人間性の育成などについて分析しながら、全体報告を行った。(田頭政英通信員)