【那覇】県は12日午後、第6回沖縄県全島緑化県民運動推進会議を那覇市内で開き、2014年~16年度(第3期)の全島緑化事業計画と、2月9日を「フクギの日」に制定することを決めた。
第3期は「一島一森(いちしまいちむい)」で花と緑の美ら島づくりをスローガンに市町村、地域などで1カ所以上の森や緑地づくりを推進する。
具体的には、観光地へアクセスする主要な道路でフラワーロードづくり、公共施設、学校、住宅などの屋上緑化と壁面緑化などに取り組む。いずれも市町村の花、木、花木を主体に行政、地域住民、企業などが一体となって取り組み、沖縄らしい景観と環境共生型社会の形成を図る。
「フクギの日」は近年の生活環境の変化、開発や都市化の進展などでフクギが減少していることから、保全や再生に取り組むことを目的に制定した。
同会議は「100年先を見据えた緑の美ら島の創生」を目指すことを目的に08年に設立。第6回の会議では、県の4月からの機構改革に伴い、担当部局が農林水産部から環境部に移行することを承認。県内各地での緑化の取り組み状況については、行政主導から地域住民が積極的に緑化に取り組むなど、一定の成果が表れていることが報告された。
一方で、委員からは「草花の取り組みが多いような気がする。花木を中心に100年先を見据えた視点がほしい」との意見があり、県は今後、推進していくことを確認した。