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「負傷者を救え」 海保と消防が合同訓練

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訓練で右足骨折を想定した負傷者を高速船から移送する海保職員=12日午後、石垣港浜崎マリーナ

 石垣海上保安部(赤津洋一部長)と石垣市消防本部(大工嘉広消防長)は12日、石垣港浜崎マリーナで5回目の合同訓練を行った。双方から計30人が参加し、船舶事故発生時の要救助者の搬送訓練を繰り広げた。

 合同訓練は2008年に双方で締結した「救助技術に係る相互協力に関する覚書」に基づき、救助技術や協力体制の維持向上などを図るのが目的。

 訓練は名蔵湾沖合で高速船同士の衝突事故が発生し、船の後方から浸水が始まったとの想定。船内で海保の潜水士が負傷者から話を聞きながら重傷者、軽傷者に分類するトリアージ作業後、石垣港で消防本部に引き継ぎ、病院へ運ぶ訓練を本番さながらに行った。

 訓練後、市消防本部訓練係の黒島智幸係長は「今回の目的でもあるトリアージが親切、ていねいにできていて非常によかった」と講評。

 石垣海保警備救難課の宮里政栄課長は「南ぬ島石垣空港開港後、観光客が増加し、離島観光を楽しむ観光客が増えている。訓練で想定したような事故が起こる可能性もある。1人でも多く救助できるよう関係機関の連携を強めていきたい」と述べた。


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