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農業機械士が技術競う 最優秀賞に知花さん

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8年ぶりに開催された第6回八重山地区トラクター耕競技大会。競技者の横では審査員が安全な手順で作業しているかなどを確認していた=9日午後、石垣市平得

 第6回八重山地区トラクター耕競技大会(主催・八重山地区農業機械士協議会)が9日午後、石垣市平得のほ場で行われた。8年ぶりとなる大会は、トラクターと畑を耕す農機・ロータリーの扱い方などを競うもので、石垣市と竹富町から3人の農業機械士が出場した。競技では知花忠さん=市桴海=が最優秀賞となり、来年の夏に開かれる県大会へ出場する。優秀賞に大浜和重さん=西表西部=、大久勇真さん=小浜=が優良賞となった。

 農業機械士は、県立農業大学校の研修で農業機械の正しい扱い方や修理方法を学び、実技と筆記試験の結果から県知事が認定する制度。八重山は63人の会員がいる。

 大会は、農業機械士の資質向上と作業への安全の意識高揚が目的。農家の減少に伴う会員不足で全国と県の大会がなくなったため、地区大会も2008年を最後に途絶えていた。

 今大会は、県農業機械士協議会が来年設立30周年の節目となることから開催を決定。県内5地区から代表を選ぶことにしており、八重山地区大会は宮古と中部に続き3カ所目。

 競技は、定められたスペースの畑を決められた時間内で丁寧に耕すもの。県や市町、JAなどの関係者が審査員となり、耕した土の深さや安全な手順で作業しているかなどを確認した。

 2回目の出場で初の最優秀賞となった知花さんは「びっくりしているが、県大会も普段通りに頑張りたい。次は若い人たちが奮起してほしい」と感想を述べ、農業機械には「服装が一番大切。機械に巻き込まれ、事故につながる可能性がある。日常の点検や基本の徹底が重要だ」と話していた。

 八重山地区農業機械士協議会の高嶺英康会長は「よい大会になった。今後も継続して開催できればうれしい。若い機械士も増やしていきたい」と語った。


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