「けーらんねーら くよーまなーら」。石垣市民会館中ホールで石垣市文化協会が16日に開催した第6回すまむに(方言)を話す大会には5人が登場し、昔話から今に通じる話など多彩な内容を発表した。盛況だったという▼最優秀賞に選ばれた東大浜剛さんは中高生のころから、両親との会話で意識して方言を使っていたという。若いころから親しんできたからこそ、流ちょうに話せるのだろう▼読者にとって、すまむにとは何だろうか。筆者の祖父(故人)は本島本部、祖母(同)は与論島の出身で、母は伊是名島系。祖父、父(故人)は海人だった。なので筆者にとっては、ちゃんと話せないが、本島系の言葉がすまむにである▼石垣の方言が耳になじむようになったのは、長姉が新川に嫁いでから。宮古系の妻と結婚してからは、宮古方言にも触れる機会が多くなっている▼石垣島には糸満売り、計画移民、自由移民などで本島や奄美など各地から多くの人がやってきた。本土からの移住者も多い。改めて言うまでもなく合衆国である▼で、想像を巡らせる。すまむに以外の方言を話す人も大会に登場させる。審査の対象としないゲストでもよい。そうすれば、石垣ならではの多様性に富んだ大会になる、いろんな方言に触れる機会になる、と。(比嘉盛友)
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