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Channel: 八重山毎日新聞社
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30年以上も前のことだが白保で新石垣空港…

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 30年以上も前のことだが白保で新石垣空港建設をめぐり、何度か反対住民と警察官が衝突した。けが人も出て逮捕者も出たが、住民らの反対で建設場所は4度も変わった末、現在地で3年前に完成。八重山はいま、過去最高の110万人余の観光客でにぎわっている▼当時反対住民らが強制排除される緊迫の現場を取材したが、その際の警備は本島からの機動隊約50人に地元警察を加え最大でも70人ほどだった▼それが県紙報道によると、辺野古新基地とは別に東村高江のヘリパッド建設警備に、機動隊員だけでも全国から約500人が投入されるという▼加えて米軍属女性暴行殺人事件に伴う「防犯パトロール」で派遣された全国の防衛局職員約60人も警備に投入するというから、まさにこれは「銃剣とブルドーザー」の日本政府版だ▼「辺野古基金」の共同代表を務め、現在東京都知事選を戦う鳥越俊太郎氏は安倍政権を「戦後最悪の政権」「独裁政治」と称したが、参院選の結果でも明白だった沖縄の民意と反対運動を強権でねじ伏せるやり方は確かにその通りだ▼宮古、八重山の自衛隊配備と米軍基地の問題は一つであり、沖縄の軍事要塞(ようさい)化は戦争やテロのリスクだ。それは好調な八重山観光にも影響する。米軍基地問題は基地のない八重山もよそ事ではない。(上地義男)


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