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竹富島で盛大に豊年祭

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集落に戻った公民館役員や神司を「ガーリー」で出迎える住民ら=19日夕、竹富郵便局前

 【竹富】竹富島の豊年祭が19、20日の2日間、集落内の各御嶽で執り行われた。19日は豊年のお礼と来年の豊穣(ほうじょう)を祈願する「オンプイ」。午前中に公民館役員と神司が国仲、清明、西塘の各御嶽に参拝し、祭りが始まった。

午後からは六山(ムーヤマ)と呼ばれる玻座間、仲筋、幸本、久間原、花城、波利若の各御嶽の順に参拝。途中、島の偉人、「西塘」の作と伝わる「プイの道唄」を歌いながら次の御嶽へと向かった。

 各御嶽に参拝後、夕方に集落に戻った神司らを、約60人の住民らが郵便局の前で出迎え、ドラや太鼓を打ち鳴らし、「ガーリー」で豊年の喜びを表した。

 20日は「トゥヌイプイ」と呼ばれる「世願い」の祭事が行われ、神司と公民館役員は早朝から、五穀の種子がもたらされたと伝わる「ニーラン神石」へ参拝。仲筋集落では住民が「バシャシン」や「アイジシン」などの伝統的な衣装で、一行を歓迎した。その後、幸本御嶽に祈りをささげ、小底場(クックバー)に登り、儀式を行った。

 玻座間集落では、頭に白サジ(手巾)を巻いた、竹富小中学校の児童生徒や住民らが総出で出迎えた。一行は、真知御嶽などに参拝し、2日間の祭事が終了。祭りに合わせて石垣島や沖縄本島から大勢の郷友らが帰島し、親戚や友人らと再会を懐かしむ場面も見られた。上勢頭篤館長は「18日夜の世果報雨で清められ、神司をはじめ、住民皆さまのおかげで無事に『ハジリアギ』することができた。感謝の気持ちでいっぱい」と語った。(三浦彰徳通信員)


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