吉原小学校(榮多喜仁校長、児童10人)の創立60周年記念式典と祝賀会、学習発表会が9日午前、同校で開かれ、大勢の関係者が節目を祝った。式典では歴代校長や歴代PTA会長など14個人に感謝状を贈ったほか、児童や卒業生が校歌を元気いっぱい歌い、さらなる発展を願った。学習発表会では、吉原地域の開拓当初の苦労や歴史を創作劇で表現し、会場の参加者たちが60年前に思いをはせた。
同校は1954年4月3日、川平小学校吉原分校として認可され、57年4月4日に吉原小として設置された。これまで卒業生249人を輩出している。
式典では、校歌斉唱の後、榮多校長が「子どもたちが自信と誇りを持つことを願うとともに、職員一同先輩方の教育への熱い思いを忘れず、子どもたちのために尽力していきたい」と式辞を述べ、歴代校長らに感謝状を手渡した。
児童を代表して6年生の渡真利健君(12)は「大先輩方の築いた素晴らしい伝統を受け継ぎ、力を合わせてより良い吉原小にしていきたい」とあいさつ。中山義隆市長、八重山教育事務所の黒島一哉所長、玉津博克教育長が祝辞を述べた。
学習発表会では、吉原地域を開墾した歴史や苦悩を全児童が創作劇「吉原の歴史60年」で披露したほか、PTAの合奏や手品、卒業生の「トーガニアヤグ」など多彩な演目で盛り上がった。
受賞者は次の各氏。
▽功労者=川田修、丹羽正武▽歴代校長=長嶺和子、石垣安志、松原美佐子、清水ちか子▽歴代PTA会長=佐久川和美、玉城多喜江、川原千賀子、田中泉、大城明美、川田洋史、下地幸徳、小田島優