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デイゴ食害、来年の開花懸念 県は害虫特定できず

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ベニモンノメイガやタイワンキドクガなどの幼虫による食害に遭ったとみられるデイゴ=6日午後、石垣市役所

 石垣市内でデイゴの葉がガの幼虫によるとみられる食害に遭い、来年の開花への影響が心配されている。石垣市役所や市教育委員会、マンタ公園、新川公園、登野城小学校などで被害が確認されている。県八重山農林水産振興センターによると、ベニモンノメイガやタイワンキドクガではないかとの情報が寄せられているが特定できていないという。デイゴヒメコバチの防除に取り組んできたNPO花と緑の石垣島の前津栄信理事は「このまま葉が食い尽くされれば光合成ができずに木が弱ってしまう」と述べ、来年の開花への影響を懸念した。

 同NPOによると、どちらの幼虫もデイゴに致命的なダメージを与えることはなく、デイゴヒメコバチほどの深刻さはないとされているが、葉が食害に遭ったデイゴを見た市民は「ことしはきれいなデイゴがたくさん咲いていたのに、こんな姿になってとてもショック。元気になってほしい」と話す。

 ベニモンノメイガの幼虫は人への被害はないが、「プー」の呼び名で知られるタイワンキドクガの幼虫は毒針毛という毛で覆われ、皮膚に刺さると激しいかゆみを伴う皮膚炎を起こす。風で飛んできた毒針毛でも接触すると皮膚炎を発症する恐れがある。

 同NPOでは「施設の管理者がしっかり対策を行ってほしい」としている。


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