台湾教育部(日本の文部科学省)が主催する全国学生舞踊コンクールで毎年上位の成績を収めている国立台東高級商業職業学校の民俗芸能部による石垣島公演「~躍動の交流~台湾原住民の歌舞」(八重山台湾親善交流協会主催)が26日夜、石垣市民会館大ホールで開催され、来場した市民らが迫力ある本場台湾の民俗芸能を楽しんだ。
公演では部員らが、パイワン族やプユマ族などに伝わる舞踊やノーズフルート(鼻笛)を使った演奏、民謡など10演目を披露。プユマ族の「弓の情」では躍動感あふれる動きと一糸乱れぬ舞いで観客を魅了した。
八重山農林高校郷土芸能部も友情出演し、最後は出演者やスタッフによる巻踊りとモーヤーでステージを締めくくった。
来場者は「想像していた以上にパワフルで見ていて楽しかった」と感想を話した。
芸能の前には生徒たちが台湾の先住民をそれぞれの民族の衣装を身に着けて紹介するコーナーもあった。
石垣島公演は、戦前に台湾から石垣島に移民し、少年時代を過ごした同校前校長の江銘鉦氏が「第二のふるさとの石垣島に恩返しをしたい」との思いで実現。
今回は同協会(石垣久雄会長)の招きで同校民俗芸能部の部員30人と引率者ら計48人が来島し、この日の公演に臨んだ。