【西表】竹富町ダイビング組合(國井健二組合長)と琉球水難救済会西表上原救難所(大島佐喜子所長)、海上保安庁が合同で23日竹富町西表でマリンレジャー事故対策訓練を行った。西表島カヌー組合、西表シュノーケリング評議会のメンバーも含め、約60人が参加した。午前中は上原多目的集会施設で、過去の事故事例などの講習会。午後は中野沖で石垣海上保安部の巡視艇「やえづき」も参加して洋上訓練を行った。
テレネット㈱の海難遭難者捜索用の発信機を使った実証実験では、子機を持ったダイバーとカヌー業者が漂流したという想定で発信機で捜索。発見にやや時間を要したが天候や波高、時刻などにかかわらず使用できることを確認した。
海面上から遭難者をつり上げる「ダウンウォッシュ体感訓練」も実施。ダイビングチームうなりざきの青井満寛さんは「すごい風圧でマスクがずれそうになった。想像以上だった」と話していた。
海面漂流者揚収訓練では機動救難士が漂流者を引き揚げる方法を実演した後、参加者が2人一組で引き揚げを練習した。
國井組合長は「今年もシーズン前に実りある訓練ができてよかった。今後も毎年継続して安全に注意していきたい」と話した。(曽根田容子西部通信員)