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”きめ細かい支援できてる” 相談業務、若者の自立に効果

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 ニートやひきこもり、不登校などさまざまな問題を抱え、社会的な自立が困難な状況にある若者や関係者の相談者となり、直接的な支援や助言を行うユースアドバイザー。2012年度から市青少年センター(丸山さい子所長)に3人が配置され、日々の業務に当たっている。同センターによると、12年度は相談を受けた12人中6人、13年度は11人中7人、14年度は12人中8人、15年度は14人中11人が同アドバイザーの支援によって進路決定や学校復帰、他機関への紹介などの形で終結。丸山所長は「相談人数は少ないが、きめ細かい支援ができている」と評価する。

 同アドバイザーが配置されたのは義務教育を終えた若者の相談窓口がなく、支援の必要性が重視されたことが背景にある。

 同センターによると、12年、13年度は主にセンターに通う子どもたちの家庭や、高校中退者の支援などを実施。14年度に引きこもりやニートなどに関して複数の関係機関が連携して総合的に対応する必要がある事案を扱う「子ども若者支援地域協議会」が設置されたことで、同アドバイザーは関係機関の一つとして主に中学を卒業した既卒者から39歳までの自立や、就労支援などを行っている。

 同センターが15年度に実施したアンケートによると、自宅や自室から出ない引きこもりの若者(39歳以下)は市内で173人いると推計されているが、相談件数が少なかったことに丸山所長は「人数の割に困り感がない人が多い。積極的に相談に来る人も少ない」と語る。「支援は早ければ早いほどいいが、その重要性をいかに本人や保護者、関係者に早く気づいてもらうかが課題。少し困ったくらいでも個別相談会や子ども・若者相談窓口を利用してほしい」と呼び掛けている。

 丸山所長によると、支援してきた若者がことしの成人式にスーツ姿で出席し、明るくあいさつしてきたといい、一定の成果も感じている。

 同センターでは今後も窓口や個別相談会の周知を図り、同アドバイザーのスキルアップのための研修も充実させていく考え。

 窓口は(82-1030)。平日の午前8時30分から午後5時15分。相談無料。


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