石垣に寄港した外航クルーズ船の中で最大となるプリンセスクルーズ社の「ゴールデンプリンセス」(バミューダ船籍、全長290㍍、総㌧数10万8865㌧、乗客定員3100人)が7日午後、乗客2800人を乗せて初寄港した。10万㌧を超えるクルーズ船の寄港は初めて。10月22日までに28回の寄港を予定している。ゴ号は石垣島と竹富島間に沖泊まりし、乗客はテンダーボート6隻で石垣港離島ターミナルから上陸して島内観光を楽しんだ。
市観光文化課によると、ゴ号は台湾基隆から那覇、石垣に寄港。台湾人観光客が中心の乗客は同日午後1時10分から約3時間かけて上陸。ターミナル構内では石垣クラウンイーグルスが演奏で迎えた。ゴ号は同日午後8時に基隆に向けて出港した。
島内を周遊するバスツアーはなく、事前に予約された大型バス十数台が離島ターミナルと市内の大型スーパー間でシャトル運行した。大勢の個人客らは、タクシーを使った2~3時間の島内観光や徒歩で市街地に繰り出した。
同課の担当者は「短時間で乗客が上陸できた。19日にはクルーズ船が2隻同時に寄港するので関係団体と受け入れ態勢を再協議したい」と振り返った。
石垣市による歓迎セレモニーでは、中山義隆市長とミス八重山南十字星の豊里舞さんがゴ号のアンデリア・スピアンディ副船長、テリー・シブリアクさんに花束と記念品を贈呈。中山市長は「石垣島への初寄港を歓迎する。島の風土や自然、食や文化を満喫してほしい」と歓迎した。
ゴ号のアンデリア副船長は「短い寄港時間だが、石垣での観光や交流を満喫したい」と述べた。