大型連休が始まり、シュノーケリングやダイビングなど八重山のマリンレジャーも本格化している。八重山地区水難事故防止推進協議会のまとめによると、南ぬ島石垣空港開港後の2013年から15年までの3年間に起きた水難事故は、石垣市で18件(死者6人)、竹富町で12件(同10人)、与那国町3件(同2人)にのぼっており、マリンレジャーの安全性があらためて求められることになりそうだ。
同協議会によると、死亡者の内訳はシュノーケリング中が8人、ダイビング中が3人、遊泳中が2人、その他が5人となっている。
同協議会事務局の八重山署地域課の船道安広課長は「(犠牲者の)ほとんどが島外者。海のきれいさに気が緩むのか、自分は大丈夫という意識があるのでは」と話し、飲酒など遊泳前の体調管理の問題点も指摘する。
親が目を離した隙に子どもが溺れるケースもあり、「しっかり監視してほしい」と呼び掛ける。
船道課長は「(広報活動を)今やったから安心というわけではない。観光客は入れ替わり入ってくる。場所や方法を変えながら、継続して海の怖さを伝えていきたい」と話している。