環境省の「マングローブ生態系回復のための実証実験」の一環として野底小学校の児童42人とのそこ幼稚園の園児9人が6日、石垣市野底の吹通川上流でオヒルギの苗約50本を植えた。
吹通川のマングローブは石垣市の天然記念物に指定されており、オヒルギやメヒルギ、ヤエヤマヒルギが自生しているが、2010年10月23日の記録的な大雨で野底浄水場付近の道路が決壊し、大量の土砂が堆積した川の上流では、オヒルギの根が土砂で呼吸ができず枯れている。今回の植樹は被害に遭ったオヒルギの再生を図ろうと行われた。
児童たちは、エコツアーふくみみの大堀健司代表の案内でカヌーに乗って上流に向かい、オヒルギの苗を1本1本ていねいに植えた。
砂川大河君(4年)は「うまく植えることができてよかった。元気に育ってほしい」、奥松凛さん(6年)は「石ころが多くて大変だった。オヒルギが成長しやすい環境になってほしい」とそれぞれ話した。