全国の学生の物の見方や生活感覚を詠んだ短歌を募集するコンテスト「第27回現代学生百人一首」(東洋大学主催)の一般の部で、八重山商工高校商業科情報ビジネスコース3年の砂川明香さん(18)の「じーじーの/三線片手/よみがえる/過ごした記憶/しずくがぽろり」が入選者100人に選ばれた。同校からの入選は初めて。
今回は全国から小学生の作品も含めて総数5万6202首の応募があり、県内からは砂川さんを含む3人が入選した。
砂川さんの作品は、8歳の時に他界した祖父が使っていた形見の三線を弾くたびに、一緒に過ごした日々を思い出すことを詠んだもの。授業の取り組みで作ったという。
砂川さんは「最後の部分で最初は『涙』がぽろりだったが、直接的すぎるので、『しずく』に変えた」と振り返り、「思いをそのまま書いたのが伝わり、入選できてうれしい」と喜びを語った。
砂川さんは福岡大学への進学が決定しており、「三線を持っていき、文化を伝えられたらと思う」と笑顔をみせた。