次代を担う多くの子どもたちにもっと本を、もっと読む場所をとの願いを込めた「こどもの読書週間」(23日~5月12日)が全国一斉に展開されている▼期間中、石垣市立図書館ではジャンル別に中高校生向けの本を紹介する「NO BOOK NO LIFE2016」を開催。5月5日には「こどもの日スペシャルおはなし会」を予定し、多くの親子連れなどの参加を呼び掛けている▼読書は居ながらにして古今東西の物の考え方や風物、歴史など多くのことを知ることができる。単に知識を得るだけでなく、知的好奇心を満足させるほか感性を磨く上でも欠かせない▼良く言われるのが幼少期から本に親しむことの大切さである。子どもにとっては、乾いた大地に水が吸い込まれるように読書を通して物事を正しく判断する力を養い、大事なものを学んでいく。家庭でも親が率先して読書するようになれば、勉強や成長にも好影響を与えるといわれる▼石垣市出身の書家・茅原南龍氏は、手書き文字文化の重要さから「書は心のおしゃれ」を信条とする。そういう意味から捉えると読書も「心のおしゃれ」と言えるのではないか▼世界の窓を広げ、人生を豊かにする読書。一冊の本との出合いで人生が決まることだってある。週間を機に子どもの読書の大切さを考えたい。(鬚川修)
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