新石垣市立八重山博物館(仮称)の建設を計画している石垣市は5日、博物館基本構想の策定に必要な事項について調査研究を行う「建設基本構想検討委員会」(石垣博孝委員長、委員19人)を設置した。検討委では、調査結果を踏まえて基本構想や内容、規模、建設候補地などを検討し、来年度の基本構想策定を目指す。
5日午後、市民会館会議室で開かれた第1回検討委員会では、事務局の受託業者が事業概要や調査内容を説明した後、八重山博物館に移動。同館職員から収蔵品の状況などについて説明を受け、収蔵庫の現状を見て回った。
同館の南側にあり、主に図書資料などを保管しているプレハブでは、職員が「電気や空調設備がないため、夏場の作業が困難。くん蒸も年に一度行っているが、簡易的な建物なので虫も入ってくる」と話した。
次回は3月4日に2回目の検討委を開き、現況調査や先進地の事例などを踏まえながら協議していく。
委員は次の各氏。
▽委員長=石垣博孝(八重山博物館協議会委員)▽副委員長=花井正光(元琉球大学教授)▽委員=上原静(沖縄国際大学教授)、田名真之(同)、照屋寛公(建築アトリエTreppen代表)、宮地竹史(石垣島天文台所長)、崎山陽一郎(八重山博物館協議会委員)、島袋憲一(同)、平野秋一郎(同)、前盛善治(市教委教育部長)、成底啓昌(市教委総務課長)、登野城勝(市教委文化財課長)、大得英信(市企画政策課長)、比屋根悟(市契約管財課長)、小菅丈治(県立石垣青少年の家)、糸洌長章(八重山古典民謡保存会)、上原有代(宮良婦人会)、豊川奈津子(石垣市織物事業協同組合)、藤田美保(石垣市商工会)