石垣市は国・県の石垣北部地区漁村地域整備交付金事業を活用し、5月中にも船越漁港に浮桟橋1基を設置するとともに、伊野田漁港には年度内に防暑施設を整備する。同事業では昨年度、伊野田漁港にあずまやを整備しており、3施設の整備費用は総額約6500万円となる。
市水産課によると、船越漁港は漁船や遊漁船合わせて27隻が利用。整備する浮桟橋は幅6㍍、長さ約20㍍、水面からの高さは50㌢。黄金週間明けにも浮桟橋の土台となるくいを打ち込み、同月中に設置する。事業費約3500万円。
同課の平良守弘課長は「船越漁港を活用する船舶は小型船が多く、干潮時に岸壁に接岸すると荷物の積み降ろしが大変だという要望もあった。漁業者の就労環境改善や利用者の安全確保のため、一日も早く整備したい」と述べた。
北部漁友会の丸山秀貴会長は「(浮桟橋は)以前から願っていた施設。会員もみんな喜んでいる。一日も早く完成してほしい」と期待する。
同事業では19隻が利用する伊野田漁港で昨年度、約1500万円を投じてあずまやを整備。本年度は約1500万円で約100平方㍍の防暑施設を整備する。