石垣市に女性部長が2名誕生したことや県庁の八重山関連の人事異動で有力ポストに適任者が配置されたことを喜んでいる▼かつて西表島北岸道路の計画(ほぼ完工)が上がった時に、そんな立派な舗装道路を造ったら移動が高速化し日帰り観光が増えてヤマネコの交通事故も多くなると事業を茶化したことがある。当時「ヤマネコと住民のどちらが大事か」との論争も激しかった▼復帰後、八重山は土地改良やダムなど工事ありきの大型公共事業がめじろ押しで自然を苛んで来た。時代は変わり政府も防災と新幹線延伸などを除くと自然環境に負荷をかける開発型新事業には慎重だ▼八重山でも電線類地中埋設など防災や修景目的の事業でないと住民からの賛同は得にくくなっている。となると今後は整備済みインフラの維持管理、改修、改築などを計画の柱として事業化していく時が到来したものと理解すべきではないか▼その意味で八重山土木事務所長に維持管理班の責任者として住民と身近に接していた方が昇任したことを歓迎したい。観光の島の顔である道路並木や植栽の維持管理費を堂々と予算計上し徹底管理してほしいと願うものである▼護岸もグンバイヒルガオやアダン、オオハマボウなどの自然防潮林に戻す再生工事を先端防災事業として試したい。(仲間清隆)
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