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与那国祖納の十山御嶽 68年ぶり新築へ

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4月17日に解体される十山御嶽。6月末までに新しい拝殿がつくられる予定だ=3月21日午後、与那国島祖納地区

 【与那国】昨年8月の台風13号で大きな被害を受けた祖納の十山御嶽は、復旧費2000万円を確保するめどがついたことから今月中に復旧作業が始まる見通しだ。十山御嶽復旧実行委員会(会長・外間儀章町自治公民館連絡協議会長)が17日に拝殿を解体した後、ほぼ同じ形状の拝殿を新築、68年ぶりに造り替えることになる。6月末までに完成させ、7月24日の豊年祭に間に合わせる予定だ。

 同実行委によると、十山御嶽は、島内13カ所の御嶽の総本山で、島の安泰、無病息災、豊年満作、航海安全、大漁を祈願する大切な場所。現拝殿は1948年10月6日に建築され、これまで風雨に耐えてきたが、最大瞬間風速64・7㍍を観測した昨年の台風13号で屋根が大破するなど甚大な被害を受けた。

 このため、公民館連絡協議会は同年9月10日に実行委員会を設立し、募金活動を開始。現段階で約500万円が集まった。これに町が150万円を補助、台風被害義援金からも110万円の配分があった。残りについては企業からの寄付にめどがついているという。

 新しい拝殿は、壁をブロックから鉄筋コンクリートに強化する以外は現拝殿と変わらない。屋根は木造瓦ぶき。面積は約22平方㍍。神司との調整の結果、向きは変えずに現在の位置より西側に移動させ、奉納芸能を行う場所を広く確保する計画だ。

 外間会長は「十山御嶽は島のシンボル、住民の心のよりどころ。地域の伝統文化や伝統芸能を継続するためにも早く完成させたい。昨年の豊年祭では、台風13号の影響で2年に1度の大綱引きができなかったので、ことしは実施したい」と話している。


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