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キビへの支援策求める 天候不良、収穫遅れを憂慮

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中山義隆市長に要請書を手渡す次呂久栄重組合長=3月31日午後

 昨年の台風や天候不良でサトウキビの収穫遅れや糖度の低下を招いているのを受け、石垣市さとうきび生産組合(次呂久栄重組合長)は3月31日、市役所を訪れ、中山義隆市長に今期の低糖度に対する支援とハーベスタ刈り取り料金などの軽減、小型ハーベスタ導入を要請。市はセーフティーネットを活用して新植キビに対し支援する考えを示した。

 次呂久組合長によると、今期のキビは昨年5月からの五つの台風、12月の高温、年末からの長雨と日照不足などが影響し、甘しゃ糖度が12・1度(3月20日時点)と低く、農家の収入が大幅に減少する見込みという。

 次呂久組合長は「これまでに経験したことがない低糖度。面積の大きい農家ほど損失は大きい」と述べ、ハーベスタや集中脱葉施設料金の見直しも要望。

 市農政経済課の石垣克治課長は「セーフティーネットを活用して、今年植え付けたものなどに対して、何らかの支援をしていきたい」と話し、ハーベスタの刈り取り料金についても、トン当たりではなく、面積当たりの料金も検討する考えを示した。

 多少の雨や小面積でも刈取可能な小型ハーベスタの導入については「小型でも効率的に刈れる品種も検討しなければならない。農家とも話し合いが必要」と話した。

 伊志嶺敏彦副組合長は「40年以上、さとうきびを作っているが、(今季のような状況は)初めて。刈り取りが遅れれば、植え付けが遅れる悪循環。ハーベスタの台数が不足している」と求めた。

 同組合は石垣島製糖、JAおきなわ八重山地区本部にも同様に要請した。


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