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「いきいき百歳体操」に効果確認 口コミで取り組み拡大

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楽しそうに体力測定を行う人たち=3日午後、登野城の集会所

 高齢者らが主体的に取り組む介護予防推進支援事業として石垣市包括支援センター(翁長珠代所長)が昨年7月から取り入れている、手足に重りを巻き付けてゆっくりと体を動かす筋力運動「いきいき百歳体操」は、同センターの体力測定調査で効果が出ていることが確認された。筋力のアップで歩行が速くなったり、バランス感覚が向上したりしている。運動は口コミなどで広がりをみせており、今月まで天川、真栄里、宮良、石垣が加わり、計7地区200人余が取り組んでいる。

 同センターは昨年7月、登野城、新川、大浜をモデル地区として周1回のペースで開始。同年10月22日に登野城地区のあざに会(上地節会長)の高齢者13人を対象に第1回の体力測定、運動開始前と比較した。

 その結果、いすに座った状態から立ち上がり、3㍍先のポールを回って着席する運動「アップ&ゴー」では13人全員、5㍍を歩く「5㍍最大歩行」でも7人がタイムを短縮した。今年3月3日の第2回測定では、13人のうち、それぞれ10人、6人が前回測定のタイムを更新した。片足で立つ時間や握力も大きな改善がみられた。

 アップ&ゴーのタイムを13・5秒から9・9秒に縮めた徳村ユシさん(91)は「家でも暇があるときは体操をしているが、こっちに来ればみんなと遊べる」と楽しそう。

 知念ヤスさん(84)は「最初は立って自己紹介ができないほど苦しかったが、今では歩くのも前ほど苦にならない」と改善を実感。

 上地会長(89)は「去年2月まで仕事をしていたが、辞めてからは歩かなくなったので大変だったが、体操を始めてからは元に戻った感じがする」と笑顔で話した。

 翁長所長は「事業では地域づくりと介護予防に取り組んでいる。やりたいという地区が出てきており、今後も活動の輪を広げていきたい」と話している。

 同体操は、米国国立老化研究者が推奨するプログラムを参考に高知市が2002年に開発したもので、準備体操、筋力運動、整理体操で構成される。


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