現職の中山義隆氏(46)と前市長で国頭村立東部へき地診療所長の大浜長照氏(66)が立候補を予定している石垣市長選は、投開票の3月2日まで1カ月を切った。23日の告示まで残すところ19日。両陣営とも告示までの期間を重視、取り組みを強化する。前回と比べ、盛り上がりに欠けている中、両陣営は告示前に集会や総決起大会を開催し、大きなうねりをつくり出して選挙戦に突入したい考えだ。
中山後援会は12日午後7時から大川公民館で女性の集い、21日午後7時から市民会館大ホールで総決起大会を開く。
大浜後援会は10日午後7時から大川公民館で女性の集い、21日午後7時からホテル日航八重山で総決起大会を開く。
中山氏は「島のトップセールスマン」としての実績をPR、100項目のマニフェストについて「90%以上に着手することができた」と強調する。「日本一幸せあふれるまち石垣市」をキャッチフレーズに「若さ・実績・行動力」をアピールする。
大浜氏は「子どもたちも、若者も、高齢者も笑顔かがやく石垣市をいっしょにつくりましょう」をスローガンに市民本位のまちづくりを訴える。保守層の一部から支持を取り付けており、「保革を超えた新しい市政を」と呼びかけている。
大浜陣営は1日から、“候補者不在”を解消。大浜氏が勤務先の国頭村から休暇をとり、予定候補者本人が全力投球できるようになった。これに伴い、中山陣営の動きも活発化しそうだ。
今選挙では明確な争点がないことから、中山市政4年間の評価と南ぬ島石垣空港を活用したまちづくりなどが焦点となりそう。
このため、政策の内容に注目が集まるが、両陣営ともまだ発表していない。早い段階で4年間の取り組みを明示し、有権者に判断材料を与えることが求められている。