ドイツ船籍の客船「ドイツランド号」(2万2496総㌧)が3日午後、石垣港に初寄港し、訪れた外国人観光客らは、観光バスで川平湾などの観光地を楽しんだ。ド号には乗員乗客合わせて680人が乗り込み、上海を出港したあとに寄港。同日午後6時半には次の目的地、基隆に向けて出港した。
ド号の寄港を皮切りに、石垣島は海路による観光シーズンに入ることから、市では「今後は団塊の世代をターゲットにしたい。宿泊も兼ねたプランも検討していきたい」(嘉数博仁市観光文化スポーツ局長)としている。昨年約8万7000人だった航路からの観光入域客数の上積みを目指す構えだ。
ド号の寄港に合わせて、市はセレモニーを行い、ミス八重山南十字星の上原涼子さんがアンドレア・グルイッシュ船長ら3人に花束を贈った。石垣市からは寄港記念の盾が贈られた。
嘉数局長は「エメラルドグリーンの海と世界有数のサンゴ礁に囲まれた島で思い出に残る旅をしてほしい」と歓迎のあいさつ。
グルイッシュ船長は「初めて寄港する石垣で温かい歓迎を受けて感謝する。スケジュールが遅れたが、(次回寄港することがあれば)長く滞在したい」と述べた。