齋藤孝さん(明治大学文学部教授)の講演「人はチームで磨かれる」が2日、石垣市民会館大ホールで行われた。「いしがき教育の日」の関連行事として開かれたもので、齋藤教授は勉強は1人ではなく、複数のチームで行うことでより効果を発揮するとして、「学ぶのに一番良いのは教えること。2人1組で教え合うとすっと知識が頭に入ってくる」と強調した。
会場に集まった教員には「好奇心の塊であってほしい。毎日何かに興奮し、それを子どもに伝えられる状況でないといけない」と要望。感動したポイントなどを書く「すごいよ!」シートを使い、教員や保護者がグループで感動したことやアイデアを語り合うワークショップも行った。
また、「教師の仕事は物事の本質を伝え、あこがれに火を付けること。教育現場は感動であふれた場になるべきだ。そのためにもたくさんの本を読み、子どもたちにいろんな話をしてほしい」と呼びかけた。
3秒吸って2秒止め、15秒ゆっくり息を吐く呼吸法も紹介し、「集中力を高めるには呼吸が大事。家庭でもぜひやってみてほしい」と述べた。
新川小4年の息子を持つ宮里幸代さんは「良い所を見つけて褒めることを意識しながら子どもを伸ばしていきたい」、白保中の小浜まゆみ教諭(47)は「情熱を持ち、あこがれに火を付けるという部分に共感した。自分の感動を子どもたちに分かりやすく伝えられるよう頑張りたい」とそれぞれ感想を語った。