新城幸也選手が2大会連続の五輪出場を決めたことについて、父親の新城貞美さん(61)は17日午後、石垣市登野城の自宅で「代表に選ばれてほっとしている。2月に骨折して心配していた。先を見通しての選出だと思う」と喜びを語った。母親のるみ子さん(56)は「弱音を吐かない子。うまくいってるとしか言わない。骨折しているのに選んでもらえてうれしい。皆に支えられているんだなとあらためて感じた」と感極まった表情をみせた。
2人はマスコミからの電話で幸也選手の代表選出を知り、貞美さんは「幸也はロンドン五輪が終わった直後から、次も出ると断言していた。計画通りやってきたことが実を結んだ」と安堵(あんど)の表情。
ともに代表に選ばれた内間康平選手については「いろんなレースで一緒に走り、気心も知れている。同郷の2人なのでやりやすいのでは」と期待を寄せる。
貞美さんは2月19日に東京で幸也選手を見舞っており、「大きなけがをして、落胆していると思ったら、明るく振る舞っていた。前向きにリハビリに取り組んでいた」と話した。
八重山自転車競技連盟の長谷川毅彦会長は「実力的には当然。けががあって心配していたが、決まってよかった。五輪では本人が納得のいく状態で臨めることを祈っている」と話した。
新城幸也八重山後援会の平田勝男会長は「ロンドンは22人で応援に行った。早めに調整して祝賀会を開催したい」と述べた。