旧石垣空港の到着ターミナルの解体工事が15日から進められている。22日までに重機でターミナルの壁が取り壊され、荷物受け取りの回転台などが撤去された。工期は12月14日まで。
到着ターミナルは石垣市と日本トランスオーシャン航空(JTA)、全日空(ANA)が出資して整備。解体事業費1500万円のうち、902万円は両社が負担している。
旧空港を管理する県によると、本年度から2015年度の3年間で滑走路やCIQ(税関・出入国管理・検疫)施設など県の所有する空港施設をすべて撤去する予定。
今後は、旧空港周辺に汚泥や赤土などが流出しないよう流出防止措置を施したうえで、保健所などから認可を受け、1500㍍滑走路の解体工事に着手することになっている。
石垣市の旧空港跡地利用基本計画については、16年度以降に具体化する見通し。
旧空港跡地には、県立八重山病院の移転新築や石垣市消防本部の移転が決まっており、八重山病院の移転については仲井真弘多知事が前倒しで工事に着手し、16年度内に新病院を完成させたいとしている。
旧空港の総面積は約49万5000平方㍍。このうち国有地が63.5%、県有地が30%、市有地が2.1%、民有地が4・4%となっている。