【与那国】通常の3割引きでカジキを販売する町漁協(嵩西茂則組合長)の「第13回おさかなフェア」が21日午後、久部良漁港内の同漁協セリ場で開かれた。「カジキ特売」ののぼりが掲げられた会場には町民が長い列をつくり、クロカワカジキ1・7㌧が1時間半ほどで完売する盛況ぶりだった。
この日販売した刺し身用の切り身は1㌔1500円。1㌔600円の骨、1㌔800円の尾の部位、1㌔1600円のはらごなどもあった。
「十六日祭」の23日を控えた時期ということもあり、70代の女性は「墓参りの供え物に使う。石垣の親戚に送りたい」と話し、やっと手に入れた切り身の塊をうれしそうに両手で抱えていた。土産物として買い求める観光客の姿もいた。
嵩西組合長は「水揚げは順調。最近は1本100㌔前後のカジキが1日に10~15本揚がっている」と話していた。
(田頭政英通信員)