昨年12月19日に今期操業を開始した石垣島製糖㈱(松林豊社長)は5日、製品化した粗糖(分蜜糖)900㌧を初出荷した。当初は1月15、16日の初出荷を計画したが、長雨による影響で十分な原料を確保できなかったため延期した。製糖終了日も当初の3月30日から4月中旬に修正した。
今期のサトウキビ生産量は7万8343㌧、粗糖生産量は9417㌧を見込んでいるが、同社によると、操業開始以降の製糖期間40日のうち24日しか工場が稼働しておらず、圧搾量は1日当たり880㌧の計画量の47%にとどまっている。初出荷量も計画の1500㌧を下回った。
初出荷された製品はトラック8台で石垣港に運ばれ、琉球海運㈱の「一心丸」に積み込まれた。6日に出港し、同日出荷分と合わせて1250㌧(約2億円)を北九州市の関門製糖㈱に荷揚げする。
初荷式が同日午前、石垣島製糖会議室で行われ、松林社長は「気候のせいにしてもしょうがない。農家が作ったサトウキビを間違いなく製品にする。来週から天候も良くなるとの予報もあり、前向きに進んでいきたい」とあいさつ。トラックの運転手を代表して真栄里昌伸さんが安全運転を宣言した。