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滑走路の撤去作業始まる 旧石垣空港

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滑走路の撤去工事が進められている旧石垣空港南側=27日午後

 南ぬ島石垣空港の開港に伴って閉鎖された旧石垣空港滑走路の撤去工事が10日から始まった。撤去工事は2015年度までを予定しており、本年度中に南側滑走路約450㍍を撤去した後、14年度からはアクセス道路や八重山病院の移転新築が予定されている旧空港西側の撤去工事を優先させる。工事が完了すれば八重山の玄関口として57年間にわたって市民や観光客に親しまれてきた旧空港が姿を消す。

 旧空港跡地への移転新築が計画されている八重山病院については、当初、18年度完成を予定していたが、仲井真弘多県知事が「少なくとも1年強は手前に寄せたい」と前倒しに言及しており、新県立八重山病院整備基本構想検討委員会でも17年4月の運営開始を目指している。

 南ぬ島石垣空港アクセス道路の工事は、用地買収が済んだ地区から14年度に着工する予定となっている。

 撤去工事では14年度に北側滑走路、エプロン、15年度にターミナル地区、駐車場なども撤去する計画。

 県八重山土木事務所河川都市港湾班によると、旧空港周辺に汚泥や赤土などが流出しないよう防止措置を施し、重機で滑走路のアスファルトやコンクリートを破砕・撤去し、さら地にしている。

 旧空港では、昨年11月に旧到着ターミナルビルが解体され、ゲートラウンジや管制塔などの取り壊し作業も進んでいる。

 旧空港の総面積は約49万5000平方㍍。国有地63.5%、県有地30%、市有地2.1%、民有地4.4%の内訳。


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