石垣市白保地区で24日、発電出力が約2メガワットの太陽光発電施設の起工式が行われた。島内初のメガソーラー。県内の不動産情報を取り扱う㈱日建ハウジング(識名安信社長、那覇市)が建設し、6月1日から発電を開始することにしている。
同社は▽再生可能エネルギーの導入拡大▽エネルギーシフトの加速▽多様な発電主体による分散型電源―を目指している。二酸化炭素の排出量削減や化石燃料の輸入削減にも期待する。
白保集落北側の敷地約1万8000平方㍍に7704枚の太陽光パネルを設置する。工事は25日から始まり、年間238万7700㌔㍗時の発電を計画する。建設費は約6億円。固定価格買取制度(全量買取制度)による電力会社への売電で年間約1億円の売り上げを見込んでいる。
起工式で識名社長は「東日本大震災で再生可能エネルギーの活用が見直されており、風光明媚(めいび)な石垣島でサンゴ礁などの自然環境を守れるのではないかと考えている」と話した。